どうぶつの森総合病院

病院紹介

動物病院エキゾチック科

エキゾチック科

ウサギ、フェレット、ハムスターなどのエキゾチックアニマルは犬や猫とは生態も異なれば、病気の種類・傾向も違います。
病気になっても症状を隠してしまう傾向があるので異変に気付いた時には重症…なんてこともざらにあります。
ある程度予防医療も大切で、普段からの生活の改善で病気を防いだり、健康のチェックポイントを確認することで病気を早期発見することもできますので、具合が悪い時はもちろん、調子が良くても健康診断がてらお気軽に診察を受けて下さい。

うさぎ

うさぎ
健康のバロメーターは元気・食欲だけでなく、便の大きさや形・数なども重要です。
うさぎの便はいろいろな疾患に影響を受けるので、変化が見られた場合は身体の異常を疑って下さい。

▼毛球症……
うさぎは猫と同じようにグルーミングをするので胃腸に毛が溜まります。ただ、猫は溜まった毛球を吐き出しますが、うさぎは解剖学上吐き出すことが出来ないので、胃腸疾患を引き起こし、ひどい場合は胃腸の閉塞を起こしてしまいます。 軽症であれば腸管運動を改善する飲み薬やサプリメントで治療できますが、閉塞を起こした場合は手術が必要になる場合もある恐い病気です。

▼不整咬合……
うさぎの歯は人や犬と違い、常生歯といい、一生伸び続ける歯なのです。食べ物を食べるときに歯と歯をすり合わせることによって少しづつ削り、一定の長さを保っているのです。 このため、歯の噛み合わせが悪くなってしまうと歯を削る事が出来なくなり、次のような症状を出します。
●切歯(前歯)が変な方向に伸びてしまいご飯が食べづらくなる
●臼歯(奥歯)が舌や頬を傷つけて痛くてよだれを垂らしたり食欲がなくなったりする
●歯根に膿が溜まり、眼の下やあごの下が腫れてきたりする
このような状態になると定期的に歯を切ったり、歯根のケアをしなければいけなくなります。

▼卵巣・子宮疾患……
メスは年をとると子宮の病気を起こしやすくなります。特に子宮の腫瘍や卵巣嚢腫が多いです。気付かないうちに進行してしまっている事が多いですが、尿に血が混じるようになったら膀胱の異常なのか子宮の異常なのかを判別し、子宮の異常であれば手術が必要な場合がほとんどです。 子宮の腫瘍は悪性の場合が多いので早期発見早期治療が大切です。また、子宮や卵巣の異常はホルモンを分泌し、乳頭に異常を起こすことがあるので乳頭周囲が腫れていたり乳汁を分泌するような場合も注意が必要です。

フェレット

フェレット
ジステンパーウイルスやフィラリアに感染すると命に関わるのでワクチンや駆虫薬をお奨めします。

ジステンパーウイルス……
咳などの呼吸器疾患や神経系を侵すウイルスでフェレットでの死亡率は100%というフェレットにとって恐ろしいウイルスです。
日本ではフェレット用のワクチンがないので当院では犬用の3種混合ワクチンを接種しています。

フィラリア……
犬の心臓に寄生して症状を引き起こすことで知られているフィラリアですが、フェレットにも感染します。フェレットは犬に比べて外に行く機会が少ないので、おのずとフィラリアに感染するリスクも少ないですが、身体が小さい分感染すると死亡するリスクがかなり高いので万が一にも感染しないためにフィラリアの駆虫をお奨めします。

副腎疾患……
フェレットの3大疾患の一つで、左右にある1つずつある副腎という腎臓のそばにある臓器が過形成や腫瘍化する事によってホルモンの分泌異常がおこります。その結果、全身の脱毛、貧血、メスの外陰部の腫れ、オスの雌性化、前立腺肥大による排尿困難などが起こります。 治療法はフェレットの年齢や他の病気の有無、副腎の異常が片方なのか両方なのかなどによって外科的に副腎を摘出する方法と内科的に症状を管理する方法とがあります。

インスリノーマ……
フェレットの3大疾患の一つで、膵臓のインシュリン分泌細胞が腫瘍化することによっておこります。
症状は低血糖によるもので、活動性の低下、ふらつき、よだれ、ひどい場合はけいれんを起こし、死にいたる事もあります。
治療は飲み薬によって低血糖とそれによる症状を抑える方法と膵臓の腫瘍化した部分を外科的に取り除く方法があります。ただ、膵臓は全部取り除くことが出来ない臓器であるにも関わらず、腫瘍化した部分が1カ所だけではない場合も多々あり、また、見た目は正常でも潜在的に腫瘍化している部分もあります。手術で全ての腫瘍化した部分が取り除けない場合は症状が残る場合や再発する可能性が十分あります。ただ、外科療法と内科療法を併用した方が経過が良く、生存期間も長いという文献もあるので、治療法の検討には十分な相談と検討が必要です。

リンパ腫……
フェレットの3大疾患の一つで、血液中に存在するリンパ球のガンです。
全身のリンパ節が腫れるものや胃腸を侵すもの、また、血液のガンなので身体中の至る所に発生する可能性があります。症状は元気・食欲の低下、貧血などから発生する場所により下痢や嘔吐、胸水貯留による呼吸困難などさまざまです。
治療は基本的には手術は適応外で、抗がん剤による治療になります。いくつかの抗がん剤を組み合わせて腫瘍細胞をたたいていきますが、完治することはほぼなく、なるべく長い期間腫瘍細胞を見た目で分からないレベルにまで抑え、なるべく長い期間元気でいられるようにすることが治療の目標になります。

ハムスター

フェレット
あまり偏った食事を与えると太り過ぎたりほお袋に炎症を起こしたりすることがあります。
皮膚病や腫瘍疾患が多い動物です。皮膚の下にしこりができることが多く、早めの手術で治ることも期待できます。

▼アレルギー性 皮膚炎……
アレルギーは吸引、接触、食餌などさまざまなアレルゲンが原因でおこり、それが元で細菌感染がおこり皮膚炎が悪化します。
根本的にはアレルゲンの除去が必要で、清潔な環境を作り、敷材を変えたりすることで改善されることが多いです。
ただ、改善の見られないものや症状がひどい場合、細菌の二次感染がある場合は、ステロイドや抗生剤の飲み薬が必要です。

▼その他の皮膚炎……
アレルギー以外にもハムスターは皮膚病の多い動物で、原因になるものとして、細菌感染、ニキビダニ、ホルモン疾患、腫瘍などがあります。
原因によって治療法が違い、細菌感染であれば抗生剤、寄生虫であれば駆虫薬などといった具合です。

▼子宮・卵巣疾患……
高齢のメスでは子宮蓄膿症や子宮・卵巣腫瘍が発生します。
ハムスターの子宮蓄膿症はあまり症状をださない場合が多いですが、陰部周辺に粘性の分泌物が付着することによって発見されます。お薬で治ることは少なく、もちろん病状が進行すれば命にかかわりますので子宮卵巣摘出による治療が必要です。

▼腫瘍……
ハムスターではとりわけ皮膚や皮下の腫瘍が多く発生します。
良性の腫瘍では角化上皮腫や乳頭腫など、悪性の腫瘍では線維肉腫や扁平上皮癌などです。
良性の腫瘍でも放っておくと自壊・出血したり、大きくなって邪魔になるものもあります。もちろん悪性の腫瘍は浸潤や転移をしますので早めの切除をおすすめします。

小鳥

小鳥
家で飼われている小鳥は他の動物と接触して病気になるというよりは食事や環境や気候で具合が悪くなったり腫瘍などによるものが多いです。また、家の中で放したりすると物にぶつかって羽や足の骨が折れてしまったということも多いです。ギブスによる固定で治ることもありますが、場合によっては手術が必要になる場合もあります。

▼健康のチェックポイント
□羽を膨らませて眠ってばかりいないか
□お尻周りが汚れていないか
□糞の回数や状態はいつもと変わりないか
□顔や口の周りが吐いたもので汚れていないか
□あくびをよくしたりしていないか
□元気や食欲はあるか
□羽がバサバサしたり抜け落ちたりしていないか
□鼻水がでたり鼻が汚れてたりしていないか
□くちばしの形や色はいつもと変わりないか
□お腹や胸などが膨らんだりはしていないか

これらの状態に異変を感じたら一度診察を受けることをおすすめします。